美術鑑賞と心

実際のところ、美術館は私たちに何をもたらしてくれるのだろうか?

美術館の社会全体への効用についてはよく取り沙汰されるが、私たち個人に対してもたらされる効果についてはあまり話題にはならない。そこで今回は、私たち個人、特に「心」に着目して、美術館が私たちにもたらしてくれる効果について見ていこうと思う。

慶應義塾大学の川畑教授によると、私たちは作品を見るとき、さまざまな感覚を通してそれに対する評価を与えていく。そういった感覚の情報は、私たちの欲求の回路に伝わり、ドーパミンという脳内物質が前頭葉へと投射されていく。そして、最終的には幸福の回路へと行き着く。すなわち、作品を見ることによって、私たちは「美」を感じ、その美の感覚は幸せな気持ちをもたらすと考えられるのである。

美術鑑賞は私たちの内面から生活を豊かにしてくれる。少し気分が落ち込んだ日には、美術館に積極的に赴き、幸せな気持ちを味わってみるのはどうだろうか。

 

参考文献

フィンランド国立アテネウム美術館×DNPミュージアムラボセミナー 日本・フィンランド発2つのアートプロジェクト-アートが私達にもたらしてくれるもの 報告書


Y.S

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